ワイヤード構築の最大のファクターとなる人物は,地球外生命体に関する噂の源と,リンクしている。そこに関連性を見いだすのは,21世紀を目前にした現代のお伽話,のようじゃないかな?
「今日の技術進歩の多くはエイリアンによるものだ」と,UFO研究のために自分の会社から退いたUSウェブ社創業者のジョー・フィアマージ氏が29日,国際宇宙科学機構という研究所を立ち上げた。この研究所は,物理学研究に刺激を与え,惑星間の宇宙旅行を実現し,また,人類とエイリアンとの初のコンタクトの計画を目標としている。
現慶応義塾大学客員教授テッド・ネルソンが現在のウェブの土台部分と云えるハイパーテキストを考案したのは,シオドア・ネルソンのザナドゥ構想を具現化することを目的としたもの。そのシオドア・ネルソンは,MIT工学部長のヴァニヴァー・ブッシュに学んだ。だが,そのヴァニヴァー・ブッシュに落とされている影がマジェスティク12(MJ-12)文書に関することだ。MJ-12文書とは,当時のCIA長官を筆頭とするトゥルーマン大統領直属の12人のメンバー(MJ-12)が1947年のロズウェル事件など地球外生命体に関する調査結果をまとめたもので,1987年に差出人不明の告発文書として公に明るみに出た(MJ-12文書の内容.txt)。その文章中で,ブッシュはMJ-12の主要メンバーとしてあげられている。そんなブッシュの「記憶の拡大構想(MEMEX)」は,ハイパー・メディアシステムの元型であり,シオドア・ネルソンのザナドゥ構想,テッド・ネルソンのハイパーテキストは,ここに端を発していると云ってもいい。
長々と説明してしまったが,現代のワイヤードの基礎的な理論と,地球外生命体に関する噂は,そこんとこでクロスする。元USウェブの社長は新興宗教の教祖になるんじゃないかと云われている胡散臭さが漂う人だが(^^ゞ,ワイヤードの爆発的な拡散には,目に見えない力が存在しているのじゃないかと疑いたくなるのも事実だ。そんな考えに捕らわれてしまうのも,うなずけなくは,ないな。
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